―林エリア―
[まさか自分が何者かに見られているとは思っておらず>>53、ハインリヒは目の前のことでいっぱいいっぱいだった。ヴィリーの使う技は間接的に伝わってくるだけで、どちらかというと大技を得意とする印象だったから、
……まさか氷の弾を当てられるとは予想していなかった。>>54]
っぁ……!
[避けようとして、一つ背中に食らってしまった。凍傷が起きたのかの如くうずくように痛む。気が散る。鬱陶しい。
そしてシチは]
『……!』
[何を見たのか嫉妬に狂っているようだ。
とにかくハインリヒは鉱石をスリングショットに構え]
……お前が拒絶される時、断末魔をあげて弾けろ……!
[火炎の矢がうねりながらヴィリーの元へ向かう。何かに触れた途端、炸裂して炎上する仕掛けがしてあるものの、相手は水も使えるのだから、意味はあるのか、ないのか。]