― 民家 ―えぇ。ちょっと待ってよ。お婆ちゃんとも久しぶりに会えたんだけど、あたし。まだまだ話したいことがいっぱい…。[突然の来訪者から告げられた内容に、彼女は唇を尖らせた]…そうだけど…うん…。[それでも、同じく困惑顔の祖母に抱き締められ。余程の事なのだろうと諭されれば、諦めて大きく溜息を吐いて]ここの冬は長いしね。分かったよ。いってきます。[そうして寒空の下を渋々と歩いた彼女は、教会の宿泊施設の扉を叩いた]