[紫紺の瞳は瞬きもせず、僅かに口元の笑みが高揚を示すか。少女の纏う銀の蔦が、形を異にするのを見て、つ、と触れていた揺り椅子を撫でたあと、同じように距離を取る。森に隠れる足捌きは、舞踏の如くに軽やかなもの]エンジェルリング、というには物騒ですわね…。[揺り椅子の蔦は解かれて、鞭のしなりを見せる。正面の刃にあたったものは切り裂かれ、側面を弾くように動いた数本が軌道を変えようと。切り裂かれた蔦は、勢いを落とさずにエリカを貫こうと真直ぐに伸びる]