[誰かの静止が届く前、炎の魔人は火の点る指先を菓子の木へ。今度は葉が揺れる前にパンッ微かな音を立てて指先の火が掻き消えます。魔人は細い眉をゆっくりと上げ、今の火を防いだのは木か、それとも周りの誰かかと確認するように見回しました。]