[闇穿つ光。それに抗おうと闇は浸食の足を速める。けれど戦輪に導かれた光の剣が男へと到達する方が速く、蝕まれた闇の中から弾かれるように後ろへと吹っ飛んだ。仮面の額には戦輪が、男の腹部には光の剣が突き刺さっている]……っ!…あー。結局結果ば一緒かぁ。[あの時も彼の放つ光に敗れた。そして今、同じように彼の血を引く者が放つ光に敗れてしまった]勝てん運命なんじゃろの。[負けたにしては、妙に清々しい気分を抱く。それも直ぐに腹部の痛みにより掻き消されてしまうのだが]