[崩落から距離を取ろうと、逆サイドへと走ると同時に服の下から、地面へと刃が滑り落とす。突き刺さる白銀の数、5本。]――、『舞え』。[――シャン、 と。静かに言の葉を紡ぐと共に、高く響く神楽の合図。呼応する様に、銀が空へと浮かんで。相手へと向けて突き出した左腕へと従うように、薄い刃が、二本。青年へと向かって奔る。向けられる銃口と、続くもう一本は相手の首筋へ向かって。]