間に合わなかった。
[ビチェ>>33の声に振り返って、頷いた。
誰かに対して説明すると、クロを失ったことがより深く感じられて、胸の奥がズキズキとした]
エリが外に?
……待った。一人は駄目。
せめてビチェは。
[護らなければ。着替えにいくビチェを追いかけようとした足はロザ>>51と同じ言葉に引きとめられて、大きく目を見開いた]
教会が、騙る?
[真実を求めて、ロザが受け取った紙を覗き込んだ]
……おれは。
[快楽を感じたことは殆どない。いや、あの一瞬、ハンスさんを手に掛けた時だけは、いつものようでいつもとは違う動きをしていたことを思い出す。
震える手でロザ>>52の手を握って衝撃をやり過ごした]