[目つきも悪く、無精ひげ、ましてや雨でずぶ濡れと見た目は酷いことになっている。
おまけに、袋に入れているとは言え、手にしているのは猟銃だとわかるものならわかるだろう。
物盗りと疑われても文句は言えないと自覚はしつつ。
身体は冷え切り、体力も消耗してる。
このまま雨の中さまよい続けるのは危険だと、思い切って扉を叩く。
出てきたのはひとりのメイド。]
失礼……その、宜しければ雨が上がる間、雨宿りをさせていただきたいのだが……。
[メイドの返答>#3に、男は二三度瞬く。]
……は?
いや、ああ……ありがたい。世話になる。
[望む?何を?
疑問に思えどとりあえず今は、差し出されたタオルを受け取り、まずは顔を拭いながら屋敷へと。]