─森の中─
んー、そう言えば。
[宛てもなくふらふらり、と歩きつつ、ふと思い返す。
『エンプレス』獲得後、微かに聞こえたような気がした笑い声]
あれ、狐のおにーさん、かな。
……聞いときたい事、あるんだよなぁ。
[『新種』の『始祖』である事以外は知らぬ、祖父の事。
以前、リディアに言ったとおり、知ったから、会ったからどう、というわけではないのだが。
何となく、意識の隅に引っかかっているのも確かで]
……ま、その時は、色々と覚悟決めて……って。
おっと。
[不意に、歩みが止まる。止まったのは、川岸に人の気配を感じたから]
……誰か、やりあったあと……かな?