『ハインリヒ、あの人魚、きっと異界の……』ん、そういや……聞いたな。[シチに言われ、眉根をよせて記憶を掘り返す。自分よりもこの世界にやってきたという人魚の話を。ライヒアルトに挑戦するのかどうか、というやり取りに関しては、とりあえず傍観する立場に回っておいた。]