─ 翌朝/聖堂外 ─[後方から上がるいくつかの声。一番に耳に響いたのは、己が名を呼ぶ声>>54で。半ば呆然としていた意識が急速に引き戻された]── じ、ん ろう だ。もう、 悠長 な、 ことは 言ってられん…。[未だ熱帯びる左手を支えに身体を起こし、片膝立ちの状態まで起き上がる]他に 誰か、 居るか。団長が、 襲われた と、 皆に 伝えねば。それと、 シーツ を───。[このままにはしておけないため、運ぶためにシーツを求めて。まだ呼吸が荒いままに立ち上がろうとした]