[二つの光が生み出したもの。
それは、白の六翼をもつ、蒼き竜。
だが、翼の他にもうぞぞ、と蠢く触手のようなものを複数備えたその姿は、なんとも称しがたいものがあり]
……まあ、あれか。
本来ならば存在しえぬもの……突っ込んでも詮無いか。
[そんな言葉でまとめた後、場にいる面々を見回して]
あー。
どうやらこれ、この空間の『核』が具象化したらしい。
鎮めんとあちこちに影響でそうなんで、手ぇ貸してくれると助かる。
[秩序の王と混沌の王の力が混じり合っている、というのは本来ならばあり得ぬ事。
それを容認すれば、全ての世界に軋みが生じるから、と。
そう告げながら、眼前に浮かぶそれを睨み据えた。*]