『アンタそこで喜んでる暇があったら追撃しなさいよ!』
[至極尤もな灰銀の突っ込みに、ハッと気付いて暗翠をゼルギウスに向けるも時既に遅し]
やっべ、滅多に成功しないもんだからつい。
って、何かヤバい気配が…。
[視線の先のゼルギウスは愉しげに笑っている。物凄くいやーな予感がした]
……あの呪、何か召喚しそうな感じがするんですけど?
『間違って無いんじゃない?』
[灰銀の返答は冷めたものだった。追撃しておけば防げたかもしれないのに、と言外に言っている。ゼルギウスの持つ『魔本』から発せられるプレッシャーはどんどんと強まって行くように感じられた]