[ネリーの言う躊躇の理由>>49にはまた零れる苦笑]
確かに、君の立場からならそうも取れるだろうね。
生憎私はそれほどに器用ではないのだけれど。
[理由を知らぬ身からすれば、ネリーの取った行動は始め奇妙に見えた。
ひらりと舞う布地。
一時随分と高い位置まで上がった影から滑り出すのは鈍色>>51。
彼女の掌に収まる其れに、思わず瞬く]
……君は、……いや。
そうだね……。言葉の責任は、取らないといけないね。
[差し出される手の先へ、受け取る為の手を伸ばす。
反対の手は自身の胸元へと差し入れ]
お言葉に甘えて、借りさせて貰うよ。
――此方は、返しておくね。
[胸元から引き出した手には、銀色のカトラリー]