─ 客室 ─[しっかり湯を堪能した後、用意されていた着替えに身を包む。今まで着ていた物と似た、淡い青のシャツと黒のスラックス。髪は半乾きだが、そこは仕方ない、と割り切りをつけ、自分の服は必要なものを移し変えてから乾しておいた]さてさて、それではちょっとお散歩に参りますかねぇ。[散歩、といっても文字通りのものではないのだが。ともあれ、身支度済ませた青年は、音もなく客室を出て周囲を見回した]……このフロアは、客室だけ、ってとこかなぁ?[並ぶ扉に、口をつくのはこんな呟き]