―寮―
[荷物を置くついでにイトコへと電話する。
もちろんバイト面接のフォローについてだ]
あ、熱出したって言ってくれたんや。ありがとー。
うん大丈夫。怪我とかしたんやないよ。
ただ…ちょい訳わからん事態になっとって。
[バイトはもう絶望的だが、行方知れずよりまだいいだろう。
よもやイトコがコトの事情を予測してたとか知らず、素直に感謝。
なんか見えない壁っぽいのの所為で面接行けなかったコト。
それが自分だけじゃなくアズマんとライオンみたいな女の人もで、最終的に家庭科室で待ち合わせてるコトを一方的に伝え]
うわ、喋りすぎた!
はよ行かな焦げるー! また後で連絡入れるわ!
[何か言おうとしたっぽいイトコを待たず、目に入った時計に慌てて電話を切った]