[剣の先にはやはり手応えがない。呼吸を整え直す間にロミの方を窺う。黒いオーラと金色のタライが見えた。力が抜けそうになった]…そんな場合じゃないな。ああ、まかせた。[向き直ったゼルギウスが魔本に血の付いた指を走らせている。それが何を意味するのか、直接指導を受けていれば見る機会もあったりしただろう]