― 昨夜/個室E ―[許可を得て、部屋に足を踏み入れた際>>58、クレメンスは酷く思いつめた表情をしていて。自分へと視線を向けようともしなかった。だからこそ、その表情を崩す為にあんな話の切り出し方をしたのだが、どうやら成功だったようだ。伯父が自分の方を向いたなら、してやったりといわんばかりの笑顔を向けた]ええ、存命中ですよ。でも親が居なくなってからでは手続き的に諸々遅くなってしまうので、先にお願いをしておこうかと。[そこまで言った後。笑顔は少し寂しそうな、硬いものになるか]