そうでしょうね。[ヘルムートの言葉に>>60少年は一度目を伏せて、振り返る]僕、もう一つ、望みがあるんです。[見つめる薄茶の瞳からは、恐れや絶望の色は隠れて]ヴィアベルさん、後で鎮魂歌の伴奏をしていただけませんか?亡くなった人達のために、歌いたいんです。[先夜のヘルガのような美しい歌声は、少年には紡げない。けれど、一度だけでもいいから、共に音色を奏でたいのだ、と.........そこに浮かぶのは広間で最初にヘルムートに声をかけた時と同じ、憧れの光*]