─ →エントランス ─[ゆっくり、一歩一歩確実に階段を下りていく。左足に体重をかけるのはまだ痛かったから、傍から見てもぎこちない動きだったと思う]……あれ。[階段を下り切って一度エントランスへと足を踏み入れると、メイドの他に誰かが居る>>60のが見えた。彼もまたずぶ濡れのよう。僕は軽く首を傾いだ]また増えたんだ?[メイドへの問いは屋敷の人間と誤認されるかもしれない言い方。他にも居ることを聞いていたための言葉だったのだけれど、そこまでは頭が回ってはいなかった]