足ぃねの探しながらよっか全部書いだほが早ぇべ。
さっき使んねがったのぁ、あどでまんだ使ゃえがっぺ。
『……好きにするが良い』
[あっけらかんと言い放つリーに、ティティエンは呆れの溜息をついた。指先の傷を塞ぎながら符が乾くのを待つリー。それを見たティティエンはしばしの思考の後、とある決定事項を口にした]
『…リー。この試験が終わるまで、八卦十干の多用は控えよ』
はぁ!? なんに言ってっぺよ!
『使うならルーンを使うのである。
そもそもはルーンを覚えぬが故にこの試験に放り込まれているのだ。
なに、ルーンの使い方は講師殿が身を以って見せてくれたであろう。
出来ぬとは言わせぬのである』