─『世界中の仔』傍・少し前─
[若しや相手は知らぬのかとは先刻の反応で薄々感じたものの、
弾かれたよう明るい笑い声が続けば>>42、一瞬瞠目、したが。]
…っ、はは、
[一拍の間を置き、釣られたように肩を揺らして相好を崩し。
微妙な沈黙を保つ柴犬は表情こそ読めないが、ごめんなー、と軽く笑ってわしわしと頭を掻き撫ぜた。]
あー…俺はエーリッヒ、氷破学科の三年です。
で、こっちはウルリヒ。宜しくなー。
『宜しくなぁ、ミハル。たろおさん、って変わった名前だな!』
[所属を告げると、敬語云々は相手の判断に任せようかと。]