[背後に転がり、距離をとる――。
その思惑はあっさりと打ち砕かれた。ゲルダの手にしていたハルバードは一瞬で爆風に変化すると、まだ体制の整えていない...を吹き飛ばした]
キャア!
[地面を転がされながら、ようやく止まったのは校舎の壁に背中を痛打した時だった。くじけそうになる膝を叱咤しつつ、強引に体を起こす]
ってことは、今回やけに喧嘩腰だったのは、邪魔な私を蹴落とすためってところかしらね?
[別に返答を期待しているわけではないので、小さく勝手に解釈すると同時に頬を伝って血が口元に流れてきた。どうやら転がっている間に額を切ったらしい。その新しい鮮血をぺろりと舌で舐め取ると、腰のポーチから真っ黒な邪気の感じられる符を二枚取り出した]
邪智現臨!
[言霊が発動した。それに合わせて黒い符はぐにぐにと姿を変え、最終的に巨大なぎょろりとした目が一つついた、脳髄のついた脳味噌が二つ、...の両肩の上に浮いていた]
さぁ続きと行きましょうか。