―廃墟―当然でしょう。[返ってきた手応えは軽かった。おそらく革コートの下、皮膚を裂くまでで終わってしまったのだろう。こちらも着地の前に一回転、即座に振り返り対峙しなおす]そんな楽観はできませんね。予想通りに硬いですし。[雨霰と降り注ぐ銃弾。横に後ろに跳躍して避けようとするも数が半端なく]――Eisschild.…チッ。[氷を作り阻もうとしても端から砕かれ、間を抜かれて身体を掠めてゆく。舌打ちすると大きく後ろに跳躍した。数秒で響く乾いた音に思わず吐息を零す]