― 街中 ―[パニックのまま逃げる集団からは途中で離れて別の道へ。左手に拳銃を引き抜き、補助用の片眼鏡をかけて。端末を手に取るより先に、何かが走ってくる気配を感じた]止まらないと撃つよ![銃を持ち上げ、それでも警告の声を上げたのは訓練の賜物。誰に対しても即座に撃ってしまったら「警備員」は出来ない]は!?[しかし駆け込んできたのは、人間ではなかった。銃口は向けたまま、その白い影を思わず見つめた]