─ 岩山 ─
[機械竜をお供に、風に乗り辿り着いたのは木々の少ない岩山の中腹]
………おいおい、冗談だろ?
[移動の速度を減じて宙へと留まったのは、その先に現れた異形を見つけたが故。
白の六翼と蠢く触手らしきものをいくつも携える蒼き竜。
竜を見る機会が少ないハインリヒでさえ、それがあり得ない姿であることを察した]
ユルっつったっけか。
エーリッヒに妙なもんがいるって伝えとけ。
お前らはオトフリートとブリジットだ。
[目の前の存在の特徴を機械竜と風にそれぞれ伝え、伝達を頼む。
他の場所にも出現しているとは流石に想像し得なかった*]