不安に感じるのは、わかります。
でも、その不安だけでここまでするなんて。
[首を振る。皮をむくのは手慣れていた。左手の怪我は、怪我というのは小さくてもう痛みも殆どない]
こういった村だと、外から来た人はすぐに判ってしまうんでしょうね。
通り過ぎるだけの旅人ならまだしも、暮らすとなれば。
[苦労したという話に、僅かに頷いて。
ヴィクトールが言いかけたところでもう一人男性が訪れる。
邪魔という言葉に顔を上げた]
いえ、邪魔では。
むしろ、勝手にここを使ってしまって良いのかしらとは思いますけど……自分一人の分だけ作るのも変だし……手伝って貰えるなら。
[首を傾げる様子に他の野菜を示す]