─ どこかの林 ─…… えっと。こっち、……か?[神樹の護り手から貰い受けた手掛かりを手の内に。時折立ち止まって木々の声を聴き、二つの情報を元に進むべき方角を定めて。気が付けば先の森を抜け、周囲の木々も数を減らしていた。それでも進むに不便は無い。無い、筈なのだが、先程から進む足は鈍っていた。単純な疲れもあるのだが、それよりも]