─ 三階/書斎前 ─
っ…!
[一歩、後ろに下げたのは左足。
不自然に掛かった圧力は捻挫を抱えた左足に痛みを走らせ、足から力を抜いた。
かくん、と尻から落ちるように僕は座り込んでしまう]
ってぇ……。
[口許から手が離れ、身体を支えるように両手が床へと。
尻の傍に置いて倒れるのを防いでいると、後方から声>>64が掛かった]
…この状況で、大丈夫な方がおかしいだろっ…!
[敬語も忘れ、整理の付かない思考のまま声の主を片目で睨め上げる。
寝起きの髪は整えぬまま。
前髪も少しだけ、動揺により毛先が乱れていた。
左の頬骨辺りの肌が不自然に捩れているのは見られてしまったかどうか]