……アーベルまで、死んで欲しくは、ないわ。[死んでるかもと軽く言う彼に、緩く頭を振った。彼が人狼だといったら、自分の命を彼にあげたのに。自分が人狼だったとしても、同じように考えたと思うのに。そのどちらでもないのなら、自分の中で残る選択肢は、一つ。自分はそれを、選べるだろうかと。自分を信じようといった蒼花の、彼女の顔を思い浮かべた。**]