―北部― 真っ向勝負……[魔剣を構える姿を捉え、ふ、と笑みを浮かべる] 残念だけんども……[鉄槌を振り上げながら、意識は魔剣――ではない方向に向いていた。 それは、エルザの足元。 斬撃を行うならば、必ず踏み込む動きがあるはず](そこを、陥没させる事が出来れば――!)[――その時、少女の意識に、相手の異能の事はなかった。 故に、最後はどちらが早く『それ』に気付けるかの勝負] ――『落ちろ』!!