― 自室 ―[ 相変らず目覚めは悪く。 起きてからも憂鬱で仕方がなかった。 水を飲もうと水差を探したが、其処にはコップしかない。] 嗚呼、そうでしたね。[ 水は既に乾ききっていて、其処には硝子の破片のみ。 いつものようにベランダに出たところで気配に気付く。] ……おはようございます、ケイジ様。 さて、何のお話でしょうか?[ 見当はついているが。 男が堕天尸、己のことを知っていることを自身は知らない。]