─ 都市中央 ─[道具屋へと向かう道すがら、ふと立ち寄ったのは都市の中央の泉。冷たい水を一口含んで、それから、奥地へと続く道を見やる]……後で、あいつらの顔も見に行くか。[過ぎるのは洞窟の奥、小さな苔の広場のこれまた小さな住人たちのこと。別に、何かあるわけでもないのだけれど。そこで物思う時間は、青年にとっては大事なもので]ま、今は、仕事が先、と。[それでも今は、請け負った修繕と写本を仕上げるのが先だから、と意識を切り替え道具屋へと向かう]