……その心意気やよし、というべき所でしょうかねぇ、ここは。
[臆さない、という宣>>58に、愉しげな口調でさらり、と言って。
爆音と共に走りこんでくる姿に、目を細める。
ひら、と軽く手を振る仕種にあわせて渦巻く影が流れ、突き入れられる拳>>59を受け止めるものの]
……っ!
[影の防御を突き破り、伝わる衝撃に、ほんの一瞬表情が歪む。
無理にその場に踏みとどまる事無く、後ろへ跳んで距離を開け]
ふむ……確かに、以前に比べて色々と……とはいえ。
[言いながら、抱えた竪琴の弦へと手を滑らせて]
……己のみで事を為さんと駆け往くを是とする内は、届くものにも届きませんよ?
[掻き鳴らされる銀の弦。
それに呼応するように影が震え、次の瞬間、紫に煌めく矢が三本、赤へと向けて飛び立った。*]