―聖堂への道程―[彼女の方に気を取られていたから、背後から追ってきた人>>63には声が掛かるまで気付けなかった。自分にとっては不意打ちで投げられた声>>64に思わず肩が跳ねる]……あ、[知った顔だ。自衛団の人たちの中に何度か見た覚えがある]うん、彼女が転んでしまったから。[ひとつの頷きと共に問い掛けに答える。彼が彼女の名前を呼ぶのは、同じ村に住まうなら知るも当然だろうと驚きもしないが、見開く様子は少し意外で瞬きを零した]