―翌朝/客室→聖堂玄関―[声の出所は夢現に紛れて判らない。けれど、何かに導かれるように聖堂までを駆け抜ける][そこには既に幾人かの人が在り、先に蹲るマテウスの姿。意識を配せば人々の足元に昨夜借りた本>>57が転がることに気付けただろうが、そんな余裕があるはずもない。だって、その先には]……そ、んな[白に広がり、端は溶け入り掛けても鮮やかな赤。投げ出された肢体と転がるランプ][ふら、と足が進む。位置が変われば人に隠れた部分も視界に飛び込んで。それが所詮『人狼』に寄るものだと、理解するのに容易い]