─ 広間 ─[かけた言葉に、返されたものはあったか。ただ、何を言われてもこの場では──苦笑めいた笑みを向けるしかできないのだけれど。聞こえてくる姉の宣>>30に、天鵞絨はそちらへと向かい、僅かに伏せられ。茶猫が、何かを感じたようになぁう、と鳴いた]……姉さん、大丈夫?[息を一つ吐いた後、ふる、と首を振り。何かを堪えるような姉の様子に、眉を寄せて問う]……無理しない、って。忘れてないよね?[『約束』と。その言葉を折り込む事はしない、けれど。言わんとする所は通じるか]