っ、[慌てて閉じて、まずは広間へと向かった──いない。そのまま厨房へと駆け込む──ここにもいない。勝手口を開いて外へも出てみる。彼は確か、ここから一度帰ってきて……いない。一度中へと入って、大浴場、リネン室と回った──いない。冷たい予感が、ひたひたと胸を浸していく。それでも諦めるのは嫌で、必死に辺りを見回した。思いついて階段を3階まで駆け上がる。ギュンターの部屋を覗いてみた。───いない]