[幾人かの団員が、何かを取り囲んでいた。また、雪は降ったのか。地面を覆う層。彼らの立つ周りは、白くはなかった。気配に気づいた一人の団員が振り返り、ウェンデルの方へと歩んで来る。男の後ろに在るものが、見えた][あかい あかい 『花』が 咲く。][暗みを帯びた青の髪も、顔の半分までを覆う蒼の花も、全てが一色に塗り潰されている]