─ 大広間 ─
すみません、お願いします。
[諾の返事をくれたキリル>>64にそう言葉を向けて見送って、僕はオリガと共にソファーの傍へと向かう。
キリルの反応は特に違和感を覚えるものではなかったから、訝しむことも無かった。
オリガが気を使ってくれたため、左足に痛みが走ることは然程無く。
そのままソファーまでオリガを支えて、彼女が座る直前に熱の籠もった手が僕の手から離れた]
本当に大丈夫?
今、冷やせるもの持って来てもらうから。
[オリガは笑みを浮かべていた>>63けれど、心配に思う気持ちは消えなくて。
前髪に隠れていない方の眉がへにゃりと下がる。
どのくらい熱があるのか気になって、右手をオリガの額へと伸ばした]