─ 湖畔 ─……っ!?[周囲の状況にぽかん、としていた意識は、大きく揺らぐ力の均衡にはっと引き戻される]なんっ……え……何が……。[呆然と呟く目の前に現れるのは、秩序と混沌が混在したもの。それが、均衡を大きく欠くものであるのは言葉にするまでもなく、感じられて]……たださなきゃ。[ぽつりと口をついたのは、半ば、無意識の一言。ぐ、と握る手に紫紺色の光がふわ、ふわりと集まり始めていた。*]