─ →厨房 ─
[旅人の部屋にまだオトフリートとライヒアルトが居れば、ユリアンが頭をぶつけて倒れたことを伝えて、イヴァンは厨房へと向かった。
エーファはまだ厨房に居ただろうか。
居るなら旅人の部屋で起きた顛末を伝え、ユリアンのことも伝える]
ビルケ、ユリアンのところ行くぞ。
[おいで、と呼んでみるが、主ではないため首を傾げられるだけ。
主の待てがあるためか、忠犬はその場を動こうとはしなかった]
あー、もー。
行くってばよ。
[仕方無しにビルケに腕を伸ばして実力行使。
両腕で抱え上げて部屋まで運ぶことにした。
暴れないのは理解してるからなのか、単に暴れる力がないだけか。
どちらにせよ、ビルケは部屋まで大人しくしていてくれた]