ミハエルは何も悪いことをしていない。
嫌な子だとは思わない。
他の皆も同じはずだ。
[選び、かける言葉は、正しいものか、間違っているのか。
それでも気遣う心は、伝わってくれるだろうかと。
慣れない行動をする自分に、ずいぶんと変わったものだと思いながら、
ただ今目の前の少女は、あの時のことを思い起こさせて放っておくことはできなかった。
そのまま落ち着くまでの間は、ミハエルを撫で、その感情を受け止めるように。
やがて、抑えるように上がる泣き声も聞こえなくなり、眠りについたミハエルはベッドに寝かせた]