[後見人の話が終われば、またミハエルから相談を持ちかけられる。
妙に真剣、と言うか、そわそわ、と言うか。
そんな風に見える相手に訝しげにしていたのだが]
(……それを俺に相談すんのかいっ)
[口に出しかけた突っ込みは、心の中だけにどうにか収めた。
孤児院の子供達からそんな相談をされたことがない、と言うわけではないのだが。
よもやミハエルからそんな相談をされるとは思ってもみなかった。
この歳になっても結婚していないことから当てにならないことは分かりそうなものなのだが、今のミハエルはそこまで意識が回らないのだろう。
それでも年の功としてのアドバイスくらいは出来た*はずだ*]