─中庭・『世界樹の仔』傍─
[飛び込むご主人を双子の片割れ、恩人のトリス導師が受け止めてくれた。
寸でのところで頭を引っこめなかったら、ボクはきっと2人の間で潰れてただろう。危ない危ない]
あったりまえじゃん。
[もう一回顔を出してみたら、ご主人は導師に向けてにひ、と笑って、後ろに下がった。
それからご主人が別の方向に気を取られている間に、流れていく申請書をボクは目で追う。
ご主人が頑張って書いた一枚はディル導師の手により、紙束の中に無事加えられた]
おわっ、もうそんなに参加者いんだ?
人気だな!
[異界龍と鷲、ヒュレストさんとベルデさんの会話にご主人も気付いたようで、そちらを向いて瞬く]