─ ギュンターの屋敷・広間 ─
まだまだ半人前以下だ、って良く言われるけどねー。
ま、火傷切り傷の手当てくらいはできるけど。
[向けられる言葉>>68は苦笑い。
人命に関わる技術は、それ故に妥協を許されない。
半人前扱いにすら、いつ到達するやら、という感じだった]
ん、ああ……ユリアン……ユリアン・トラウゴットさんね。
わんこ連れた服屋さん、じっちゃん、結構お気に入りみたいなんだ。
[大雑把な説明をすると、黒猫がぴくり、と身じろぐ。
それまでのお澄ましはどこへやら、何やらそわそわと落ち着かない様子は、少年には見知ったもの]
あ……モリオンがなんか感じてる。
もう来てるのかな?
[黒猫がそわそわするのは、大抵は仕立て屋の愛犬が来ている時。
だから、来てるのかな、と首を傾げた。*]