そんなに長く倒れてたわけじゃないです…。[音もなく近づいてきたような青年に、むぅと唇を尖らせた。反論しながら、自分でも頬に触れて確認はしてみつつ]え…と。…ありがとうございます。[差し出された手にわずか躊躇してから、結局はその手を借りて立ち上がる。そこで父に気が付いて。転んでいたのを青年に証言されると、うう、と唸りながら俯いた]