─ 森の中 ─
うー……。
[くるくる、手を回して散らばる紫紺の光を集める。
へしょり、と眉の下がった表情は、内心の悔しさをうかがわせるもの。
肩に降りた小鳥がぴぃ、と鳴くのに、平気、ともう一度繰り返してから]
あー……うん、大丈夫。
このくらいの傷なら、結構慣れてるから。
[周囲をぐるぐると廻る仔犬>>67に向けるのは苦笑めいた表情。
勿論、慣れているからいい、というものではないし、突っ込まれれば反論もできないのだが]
取りあえず、あれ、ほっとくと危ないのは、今のでわかったから。
何とかして捕まえて、鎮めないと。
[そうすれば、均衡も回復に近づくだろうから、と。
言い切る様子に、小鳥が物言いたげにぱたた、と羽ばたいてぴぃ、と鳴く。
その前に手当、と言っているのは、雰囲気やら何やらからも伝わるか。*]