─ ダーヴィッドの腕の中 ─
[ティルが目を覚ましたのは、ダーヴィッドとオトフリートがゼルギウスの話>>47を聞いた後のこと。
彼らが会話している間にダーヴィッドをよじ登り、仔熊の姿のまま、肩車の状態になりました。
両手はダーヴィッドの頭にしがみ付くように当てられています]
くーぅ?
[ゼルギウスの話は耳に入っていたのかどうか。
養父が連れる龍とは異なる色の龍がふわ溜まりを散らす様子>>48を見て、まぁるい瞳を輝かせていました。
見たことも無い、ふわふわでパステルカラーのぬいぐるみ。
そんな認識をしたティルは、ぴょい、とダーヴィッドの肩から飛び降ります。
そのままふわふわなぬいぐるみ──もふらいおんに飛びかかろうとしましたが、逆にふわふわに押し流されてしまいました]