―回想―
「「人狼」という恐怖は、
それだけでここまで怖がらせてしまうんだ。
ここは大きな町でも皆で事に当たる小さな村でもない。」
[ フィグネリアの疑問>>65には、
目を伏せながらそんな返事をした。
連鎖的に恐怖が感染した現場>>0:43>>0:44に、ヴィクトールはいた。
一度人狼だと思い込めば、獣が食べて偶然目が閉じた可能性などは省みられなかった。
旅人については、ヴィクトールから返事が返らなくても、フィグネリアにはどんな返事が返るかは想像がついただろう。
水を汲みに出る直前にイヴァンへは、]
「料理の専門。」
[ と、イヴァンの仕草から、さらりとフィグネリアにバラすのも心が引けたが、指を立てて戯けてみただろう。]